CT検査を受けられる方へ
CTとは、Computed Tomography(コンピューター断層撮影)の略です。X線を発する管球とX線検出器がドーナツ状の架台内を回転しながらデータ収集し、人体の輪切り画像をコンピューターによって再構成する装置です。
この装置の寝台に寝た状態でCT検査を行います。近年の技術進歩により、広い撮影範囲をより早く、より詳細なCT検査が可能になりました。画像データから任意断面像やカラー3次元画像、血管像を作成し、詳細な診断情報を提供しています。

CT検査の注意事項
下記に該当する方は、事前に担当医師、または放射線技師に問い合わせください。検査を行えない場合があります。
- 心臓ペースメーカーを使用している方
- ICD(植込み型除細動器)を使用している方
- 妊婦または妊娠の可能性のある方
- 閉所恐怖症の方
※ 造影CT検査については、下記に該当する方も事前に申し出てください。造影剤を使えない場合があります。
※ 造影検査を受ける場合は「同意書」が必要となります。診察時及び予約時に担当医師より渡されます。ご本人(場合により親族の方)のご署名及び副作用についての説明がございます。
- 以前に造影剤を用いた検査で副作用(気分不快、蕁麻疹など)を経験した方
- 喘息の方
- アレルギー体質の方
- 糖尿病治療のための飲み薬を服用している方
- 授乳中の方
- 検査予約時刻の2時間前から食事(固形物)をとらないでください。(主治医より別途に絶食の指示があれば、指示に従ってください。)
- 水分(お茶、ジュースなど)の制限はありません。
- 検査当日、採血がある場合はCT検査前に済ませてください。
造影剤について

造影剤は点滴で注入します。造影剤注入時に全身が熱く感じますが、一時的なものですので心配ありません。まれに生じることがある副作用には、吐き気、かゆみ、くしゃみ、発疹といった軽度のものから、極めてまれに起こる血圧低下や呼吸低下などショック症状に至るものまで様々です。
あらかじめアレルギー反応を予測するのは困難ですが、上記のような症状が生じたときには、すぐに医師が適切な処置を行える体制を整えておりますので、ご安心ください。 検査中は装置付属のマイクやカメラを通して、検査室内の音声や様子をスタッフが操作室にて確認しております。もし変わったことがあれば、声を出して頂くか、手を振ってお知らせください。
また、検査終了後、時間が経ってから(数時間~数日中)副作用の症状が出る場合も極めてまれにありますので、その場合には速やかに受診ください。 造影剤使用後は、入浴や食事等、日常生活に特に制限はありませんが、検査当日は水分を多めにとるようにしてください。