救急科の特徴
24時間365日なんでも相談できる「町の保健室」
一般的な地域の医療体制は、町のかかりつけ医(診療所)が軽症を診療し、病院が重症を診療し、それぞれの医療機関が役割分担をすることで、健全な医療体制を保全しています。それに対し当院救急科では、患者さんの多様なニーズにより迅速にお応えするため、かかりつけ医としての軽症診療から高度の医療機器や技術を必要とする重症診療まで当院内で完結する、シームレスな医療サービスを24時間365日提供しています。
予防は救急医療
日常生活における予防が究極の救急医療ととらえ、病気の予防・早期発見・早期治療を目指しています。普段からかかりつけ医としてご利用いただくことで、生活習慣病などを含む日々の健康状態や生活環境を把握しながら、より適切な治療やアドバイスを行うことができます。体調に関して少しでも不安になった際には、ご自分で判断されず早めにご相談ください。
救急科と他科との連携
救急科は、患者さんの日々の健康管理から高度医療や入院を必要とする重症診療まで行っています。重症の場合は、救急科と専門各科とが連携をとりながら、ひとりひとりの患者さんにとって最良の救急医療を提供しています。
充実した救急医療設備
効率的に設計された医療環境
ER(emergency room)では、同時に10名まで患者さんの診療が可能です。また、重症の場合は、検査室、手術室、カテーテル治療室、集中治療室もER内で完結でき、患者さんの移動を最小限にすることで、高度な医療機器を活用しながら、より迅速で効率的なチーム医療を提供できるよう設計されています。
検査設備
可能性のある疾患やけがについて、血液検査、心電図検査、血液ガス分析、超音波検査、レントゲン検査、内視鏡検査、CT検査、MRI検査、カテーテル検査などを適宜実施して、総合的に診断します。診断後は、初期治療を開始しながら、必要に応じて専門各科と連携治療を円滑に行うことで、最良の救急医療の提供を行っています。
心臓カテーテル/脳カテーテル
カテーテルは心臓や脳や首の血管の異常、病気が対象になります。当院では、従来は手術で治療していた疾患に対して、カテーテルを血管に挿入することにより体を大きく切り開くことなく(全身への負担が少なく)治療を行う血管内治療を採用しています。手術や他の治療法と組み合わせて行われることもあり、脳卒中(脳出血・脳梗塞・クモ膜下出血など)や心筋梗塞、狭心症、不整脈、 心不全等の心疾患に有効とされています。カテーテルを使用した血管内治療の進化は今覚ましく、対象疾患が拡大していく傾向にあります。
ICU(集中治療室)/HCU(高度治療室)
一般病棟28床に加え、ICU(集中治療室)1床とHCU(高度治療室)9床を備えています。救急外来受診の重症、大きな手術の術後、院内での重症化など集中治療が必要な患者さんが入院の対象となり、状態が安定すれば、一般病床に移動していただくことになります。診療体制は、全身管理に長けた救急科が統括しつつ、院内の専門各科と看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士、臨床検査技師、診療放射線技師など、多職種がシームレスに協力しながら24時間体制の診療を行っています。
気になる症状と疾患
各疾患の重症化する可能性のある症状をご紹介しています。一時的な場合でも、早めに当院救急科までご相談ください。
*これらの症状はすべて一例です。断定するものではありません。